「人生初の棄権」 公明支持層、橋下氏に複雑な視線

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 2008年の大阪府知事選の初当選以来、公明党は選挙や議会運営で橋下氏を支えてきた。告示後、公明支持層の大阪市民100人に取材し、いまの橋下氏をどう見ているのか聞いた。

 「投票に行かない」「白票・無効票」と明言したのは50人。「橋下氏に投票」は13人にとどまった。

 「前は橋下さんが好きやったけど、今は独りよがり。少なくとも私の一票では通したくなかった」

 東住吉区の女性(65)は仏壇に置いた投票案内状を毎日複雑な気持ちで眺めたまま、投票に行かなかった。前回、橋下氏に投票した西淀川区の美容室経営女性(79)も「投票率が上がったら、また調子に乗るんでしょ?」と投票棄権に抗議の意味を込めた。

 「人生初の棄権」は少なくとも20人余り。淀川区の女性(78)もその一人だ。「無駄遣いな選挙で、生活保護年金生活の人はほんとに怒っている。いつも選挙に行くよう友人に頼んでいる手前、行くなとは言えない。ただ、前回はみんなで応援したのに。残念ね」

 前回の市長選で橋下氏に投票したと答えたのは65人。一方、現在の橋下氏を「支持する」と答えたのは23人。「支持しない」の51人が大きく上回った。