維新 大阪府議会で過半数割り込む

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日本維新の会の地域政党である大阪維新の会は、大阪府議会で党の決定に反する投票行動をとった4人の議員を除名しました。
これによって大阪維新の会は、大阪府議会で過半数を割り込むことになり、党が掲げる大阪都構想の実現などに向けた議会運営は厳しさを増しそうです。

大阪府は、堺市和泉市を結ぶ鉄道を運営する第3セクターなどを、アメリカの投資ファンドに売却するための議案を、大阪府議会に提案していて、16日、採決が行われました。
しかし、与党で過半数を占める大阪維新の会の議員4人が、党の決定に背いて反対票を投じたため、反対票が賛成票を上回り、議案は否決されました。
4人について、維新の会の幹事長を務める大阪府の松井知事は、「会派の決定に従うという、人として最低限のルールが守れない人とは一緒にできない」と批判し、維新の会は4人を除名しました。
維新の会は、おととしの4月に行われた統一地方選挙で大阪府議会の過半数を獲得しましたが、4人を除名したことで、所属議員は51人となり、過半数の53を割り込む事態となりました。
これについて、大阪維新の会の代表を務める大阪市の橋下市長は、「松井知事は公明党と話しながら政策を進めればいい」と述べました。
維新の会が掲げる大阪都構想の是非を問う住民投票の実施には、大阪府議会などの議決が必要になることから、維新の会にとって、大阪都構想の実現などに向けた今後の議会運営は厳しさを増しそうで、第2会派の公明党などの協力が得られるかどうかが鍵を握るものとみられます。