秘密保護法案が委員会可決 各党反応
今の国会の焦点となっている特定秘密保護法案が、衆議院の特別委員会で、自民・公明両党と修正合意したみんなの党の賛成多数で可決されました。
自民党などが強行採決とは認識していないとする一方で、ほかの党からは反発の声も上がっています。自民「強行採決とは認識せず」
自民党の石破幹事長は記者会見で、「相当長い時間、議論をしてきて、法案の修正案もきょう議論されている。審議が尽くされたら採決を行うのは、会期内にこの法案を成立させなければならないという重要性から言って、許容されるものだ。強行採決だとは認識していない」と述べました。
また、石破氏は、修正案を共同提案した日本維新の会が「審議が不十分だ」と主張していることについて、「ここに至るまでいろいろな議論を行い、維新の会の提起した問題点に応える形で修正したので、『審議が不十分だ』というのは私の理解の範囲を超えている。維新の会の中で良識的、常識的な判断が最終的になされると思っている」と述べました。民主「暴挙に心の底から怒り」
民主党の海江田代表は党の代議士会で、「特別委員会で特定秘密保護法案の強行採決が行われた。こうした暴挙に心の底から怒りを発しなければならず、与党には何らかの形で責任を取ってもらう。民主党は、国会で国民の声を代弁していく」と述べました。
維新「信義にもとる行為」
日本維新の会の松野国会議員団幹事長は党の代議士会で、「われわれは是々非々の姿勢で、よりよい法案に仕上げるために頑張ってきた。しかし与党側は、けさになっていきなり特別委員会での採決を持ち出し、動議を出して質疑を打ち切った。あまりにも信義にもとる行為だ。衆議院本会議への緊急上程も、われわれは認められないと主張してきたので、本会議でも退席する方針を決めた。是々非々の党として、取るべきものはしっかり取り、だめなものはだめだということを貫いた行動をしていきたい」と述べました。