与野党が猪木氏の懲罰動議提出

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日本維新の会のアントニオ猪木参議院議員が、国会の許可を得ないまま北朝鮮を訪問したことを受けて、与野党5党は「参議院の秩序を乱すものだ」などとして、厳正な処分を求める懲罰動議を参議院に提出し、来週、懲罰委員会で処分が検討される見通しです。

日本維新の会のアントニオ猪木参議院議員が、スポーツ交流行事への参加などを理由に、国会の許可を得ないまま今月1日に日本を離れ、2日から7日まで北朝鮮を訪問したことから、岩城参議院議院運営委員長は8日、国会内で猪木氏と会い、詳しい事情や経緯をただしました。
これに対し猪木氏は「国会のルールについて理解が足りなかったうえ、渡航に関する説明も不足しており、申し訳なかった」と陳謝し、岩城委員長は「二度とこうした問題を起こさないようにしてもらいたい」と注意しました。
このあと猪木氏は、記者団が「今後も国会の許可なく北朝鮮に渡航するのか」と質問したのに対し、「国会のルールだから、それはない」と述べました。
これを受けて自民党、民主党、公明党、みんなの党、共産党の与野党5党は、「猪木氏の行動は、重大かつ明白なルール違反で、参議院の秩序を乱すものであり、見過ごすことはできない」として、厳正な処分を求める懲罰動議を参議院に提出しました。
懲罰動議は来週、参議院本会議で可決され、懲罰委員会で猪木氏の処分が検討される見通しです。