内閣不信任決議案を提出

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内閣不信任決議案を提出 与野党の攻防大詰め

9月18日 14時00分

民主党など野党5党は、憲法に違反している安全保障関連法案を強引に成立させようとしていることは、国民主権を否定する暴挙だとして、先ほど安倍内閣に対する不信任決議案を衆議院に共同で提出しました。一方、安全保障関連法案の採決を前に、現在、開かれている参議院本会議では、民主党が提出した安倍総理大臣に対する問責決議案の採決が行われることになっていて、自民・公明両党と次世代の党などの反対多数で否決される見通しです。
民主党維新の党、共産党社民党、生活の党と山本太郎となかまたちの野党5党は先ほど、安倍内閣に対する不信任決議案を、共同で衆議院に提出しました。5党は、決議案を提出する理由について、「憲法に違反している安全保障関連法案を強引に成立させようとしていることは、国民主権を否定する暴挙で、安倍内閣は一刻も早く退陣すべきだ」としています。不信任決議案の提出を受けて、この後、衆議院本会議が開かれ、採決が行われる見通しです。
一方、安全保障関連法案の採決を前に、午後1時から開かれている参議院本会議では、民主党が提出した安倍総理大臣に対する問責決議案の採決が行われます。民主党の郡司参議院議員会長は、決議案の趣旨説明で、「安倍総理大臣は、国民に明確な説明をしないまま集団的自衛権の行使を容認し、国のあり方を大幅に変更しようとしている。立憲主義に違反する暴挙を繰り返す安倍内閣には、退陣してもらうしかない」と述べました。決議案は、自民・公明両党と次世代の党などの反対多数で否決される見通しです。
こうした決議案は優先的に採決されるため、安全保障関連法案の採決は先送りされていて、与党側は、決議案を、次世代の党などとともに、順次、否決したうえで、できるだけ早く参議院本会議での法案の採決にこぎ着け、18日にも可決して成立させる方針です。このように安全保障関連法案の採決をめぐる与野党の大詰めの攻防が展開されています。