公明・山口代表「憲法学の講義、現実政治とギャップ」

参照元 公明・山口代表「憲法学の講義、現実政治とギャップ」

公明党山口那津男代表

 平和安全法制、政府の統一見解も出ました。基本的な考え方というのを繰り返し国民の皆さんに丁寧に、できるだけわかりやすく説明していくことが極めて大事です。

 大学でかつて私は憲法の講義を受けた頃を思い起こしていますが、あまりにも憲法学の講義内容が現実の政治とギャップがあることを残念に思いました。そしてこの違いがどこから出てくるのか、ということに問題意識を持ちました。今日、政治家になって物事を議論し、現実をよく見据え、そして国民の常識に説得力を持って訴えていくという必要性を強く自覚しながら、この二十数年議論を重ねてきた。現実の政治にいかに責任を持つか。憲法13条、人権について最大の尊重を要するという規定の政治に課せられた意味を、憲法学で教わった記憶はありません。そういうことも踏まえ、学者さんの意見は学者さんの意見として謙虚にうかがいつつも、我々立法、行政に責任を持つ立場として国民にしっかりと説明を尽くさなければならない。(党の参議院議員総会のあいさつで)