安保法制で自衛隊員の「リスク高まる」 自民・岩屋氏

参照元 安保法制で自衛隊員の「リスク高まる」 自民・岩屋氏

 自民党岩屋毅・安全保障調査会副会長は5月31日のNHK討論番組で、新たな安全保障法制の整備に伴う自衛隊員のリスクについて「明らかに活動範囲や活動内容は拡充されるわけだから、リスクが高まる可能性があるのは事実」と語った。政府はこれまでの国会答弁で、リスクが増大することは認めていなかった。

 岩屋氏は自民党国防族で、自民、公明両党による安保法制の与党協議メンバー。岩屋氏は同番組で「より難度の高い活動に従事するということは、それに伴うリスク増大の可能性はやはりある」と述べ、法整備に伴うリスクが増える可能性を指摘。その上で「いかにリスクを極小化する法制度、運用上の手立てを講じているかを説明し、『だけど国民、平和を守るために必要だ』という説明をしていくべきだ」と語った。

 安倍晋三首相は国会答弁で、自衛隊員が抱えるリスクはこれまでもあったとした上で、「(法整備と)リスクが上がるかどうかは関係がない」などと述べていた。