大阪都構想の次は「総合区」? 橋下氏「また頑張る」

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 橋下徹大阪市長大阪維新の会代表)が掲げた「大阪都構想」が住民投票で反対多数となり、廃案となってから一夜明けた18日、橋下氏は大阪市役所に登庁した。12月の任期満了後の政界引退を表明し、市議会との対立解消に動く構えだが、自民、公明両党が都構想案の代わりに提案している、市を残したままで区の権限を強化する「総合区」構想が浮上。導入へ向けた議論が進む可能性がある。

 18日午前、橋下氏は笑みを浮かべて市役所に登庁。記者団の呼びかけに「また頑張ります」と語った。その後、市幹部らを集め、都構想について「実現できず、トップとして申し訳ない」と陳謝。「政令指定市の大阪市の枠をきちんと大切に、市政運営をやっていくという住民の意思表示が示されたが、いまの市役所に問題意識をもっている市民も相当な数がいる」と指摘し、「総合区を前に進めてもらいたい」と伝えた。

 17日深夜の記者会見で橋下氏は、市政運営で「自民、民主、公明、共産のみなさんに、ぜひ話し合いをさせて下さいとお願いしたい」と話し、都構想で激しく争った市議会各会派に協力を求める考えを示した。さらに総合区について「住民に身近なサービスを提供できるという意見もあった。維新市議団にも議論してもらいたい」と述べた。これまでは「区長を選挙で選べる特別区が必要」と訴えていたが、都構想廃案で方針を転換する考えだ。