首相の勝敗ライン「過半数維持」が波紋 自民に戸惑い

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 安倍晋三首相が設定した自民、公明の連立与党で「過半数維持」という衆院選の勝敗ラインが波紋を呼んでいる。現在よりも80議席以上も少ない議席数になるため、自民党からは「何のために選挙をやるのか」と不満の声が出始めた。

 首相は18日の記者会見で「自民、公明の連立与党で過半数を維持できなければ、アベノミクスを進めていくことはできない。過半数を得られなければ、私は退陣します」と語った。

 この表現は、小泉純一郎元首相が2005年郵政解散での記者会見で語った「自民党公明党が国民の審判によって過半数の議席を獲得することができなかったら、私は退陣する」という表現に酷似する。「退陣」という言葉で、覚悟や潔さを強調する狙いがあるとみられる。