カジノ法案 今国会成立困難の見方も

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国内でのカジノ解禁に向けた法案は、公明党内に慎重な意見が根強くあるうえ、閣僚2人が交代した影響などもあり、衆議院の委員会で法案の審議が本格化する見通しは立っておらず、与野党からは今の国会での成立は難しいのではないかという見方も出ています。

国内でのカジノ解禁に向けた法案を巡っては、法案を取りまとめた超党派議員連盟が、先に、青少年の健全育成などの観点から日本人の利用に一定の条件を付けるとした修正案をまとめ、各党に働きかけて今の国会での成立を目指しています。
ただ、公明党内には「ギャンブル依存症に関する具体的な対策が十分に講じられない段階で法案を成立させるべきではない」などとして、慎重な意見が根強くあります。また、法案を審議する衆議院内閣委員会は、政府与党が安倍内閣の重要課題の1つである「女性の活躍」を推進するための法案などほかの法案の審議を優先させる方針であるうえに、閣僚2人が交代した影響もあり、カジノ解禁に向けた法案の審議が本格化する見通しは立っていません。
このため、与野党からは、「国会の会期が残り1か月となるなかで、幅広い合意を得るのは容易ではなく日程も窮屈だ」として、今の国会での成立は難しいのではないかという見方も出ています。