福島県知事選 元副知事の内堀氏 当確

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東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、初めて行われる福島県知事選挙は、投票日の26日、午後7時に投票が締め切られ、無所属の新人で自民党民主党公明党社民党などが支援する元福島県副知事の内堀雅雄氏の初めての当選が確実になりました。

福島県知事選挙は、県内のすべての市町村で投票の終了時間が繰り上げられ、午後7時までに投票が締め切られました。
NHKは、有権者の投票行動や政治意識を探るため、投票日の26日、福島県内32か所の投票所で投票を済ませた有権者およそ3400人を対象に出口調査を行い、77%にあたる2600人ほどから回答を得ました。
開票はまだ始まっていませんが、NHKの情勢取材に加え、出口調査でも、元福島県副知事の内堀雅雄氏がほかの5人の新人を大きく引き離して極めて優勢で、今後、順調に得票を伸ばすと見込まれることから、内堀氏の初めての当選が確実になりました。
内堀氏は50歳。
昭和61年に当時の自治省に入り、福島県で企画調整部長などを歴任したあと、8年にわたって副知事を務め、この間、東日本大震災福島第一原発事故の対応などにあたりました。
原発事故のあと、初めて行われた今回の福島県知事選挙は、新人6人の争いとなり、今期かぎりで退任する佐藤雄平知事の事実上の後継候補として立候補した内堀氏は、自民党民主党公明党社民党などから支援を受けました。
選挙戦で、内堀氏は、▽原発事故の完全な収束と福島県内に10基あるすべての原発廃炉を国と東京電力に求めることや、▽原発事故の避難区域がある沿岸部に新たな産業を集め、雇用の創出と経済の活性化を目指すこと、それに、▽風評被害を払拭(ふっしょく)して農林水産業の再生を図ることなどを訴えました。
その結果、支援を受けた各党の支持層に加えて、支持政党を持たない無党派層などからも幅広い支持を集め、新党改革が支持し共産党が支援した、元岩手県宮古市長の熊坂義裕氏らほかの5人の新人を破り、初めての当選を確実にしました。