各政党の反応は

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自民党の谷垣幹事長は、党本部で記者団に対し、「2人とも政策に通じた人だし、国会の答弁でも非常に手堅い仕事をするのではないか。安倍総理大臣も政策展開が遅れていくことを懸念しており、適切な選択をしたのではないか。再び同じような不祥事を重ねることはあってはならないが、2人の今までの行動やイメージを見ても不祥事を繰り返すことがない人なのではないか」と述べました。
公明党の山口代表は、都内で記者団に対し、「松島法務大臣の辞任は、小渕大臣と同様、女性を輝く社会を作る象徴的な人事だっただけに極めて残念だ。1日に2人の大臣が辞任をするのは極めて異例のことだが、このような決断をしたことは、しっかり襟を正して反省し、国民の期待に応えたいという強い決意の表れだ。政府与党として団結していくことが、国民に対するわれわれの証しだ」と述べました。
民主党の海江田代表は、記者会見で、「2人の大臣が一度に辞任したのは異例の事態だ。公職選挙法では、買収や利益供与は議員の資格そのものに結びつくので、辞任した2人は法に触れていない理由を説明する責任がある。安倍総理大臣は任命責任を感じると言っていたが、単に女性の大臣を作りたかっただけなのか、本当に適材適所だと思っていたのか、しっかり説明すべきだ」と述べました。
維新の党の松野代表代行は、国会内で記者団に対し、「臨時国会が開会して、はやばやに大臣が2人も辞めるのは極めて残念で、安倍総理大臣の任命責任も問われる。両大臣とも問題の中身の説明をすると言っているが、いまだになされていないので、国会の政治倫理審査会などで説明を求めていきたい」と述べました。
次世代の党の平沼党首は、総理大臣官邸で記者団に対し、「非常に残念だ。安倍総理大臣が一生懸命頑張っているなかで、閣僚の人事を巡ってこのような事態になったことは、日本全体に大きな影響があると心配している」と述べました。
みんなの党の浅尾代表は、国会内で記者団に対し、「1日のうちに2人の大臣が辞めたことは、かなり大きな話であり、政権に与える影響は相当程度ある。安倍総理大臣は、松島氏については、何が問題で辞表を受理したのかを話しておらず、国会運営のために問題を一気に片づけたと思われてもしかたがない。説明を求めるため、予算委員会の開催を要求したい」と述べました。
共産党の山下書記局長は、記者会見で、「登用した5人の女性閣僚のうち2人が、およそ1か月半で辞任せざるをえなくなり、女性が輝くどころか、国民に失望を与える結果になっており、安倍総理大臣の任命責任は非常に重い。2人だけではなく、疑念を持たれている閣僚らは、みずから国民に説明責任を果たすことが大事だ」と述べました。
生活の党の小沢代表は、記者会見で、「2人の閣僚の辞任は必然だが、いずれも公職選挙法政治資金規正法に違反する可能性があり、本来は国会議員としての進退が問われるものだ。女性の活躍の推進を看板に掲げて登用した安倍総理大臣の任命権者としての責任は重い」と述べました。
社民党又市幹事長は、国会内で記者団に対し、「2人の大臣が辞任したのは、それぞれの問題が法に抵触するということを自覚したからだと思うが、しっかりと国民に説明責任を果たさなければならず、法律違反が明確になれば議員辞職を求めていく。安倍総理大臣の任命責任も追及する」と述べました。