金沢市長選 前市長の山野之義氏が当選

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金沢市長選挙は5日に投票が行われ、みずから辞職し改めて立候補した前の市長の山野之義氏が、新人3人を抑えて2回目の当選を果たしました。

山野氏は金沢市出身の52歳。金沢市議会議員を4期目の途中まで務め、前回(平成22年)の市長選挙で初当選しました。
今回の選挙は、山野氏が競輪の場外車券売り場の設置などについて民間企業に便宜を図る約束をしていたと市議会などで批判され、「道義的な責任がある」として辞職したことに伴い行われたもので、「市民の審判を仰ぎたい」として改めて立候補した山野氏と、自民党公明党が推薦する下沢佳充氏、民主党社民党が推薦する石坂修一氏、共産党が推薦する升きよみ氏の、4人で争われました。
山野氏は辞職の経緯を説明するとともに、来年3月の北陸新幹線の開業に向けたまちづくりなどの実績を訴え、自民党の一部の県議会議員や市議会議員の支援を受けたほか、支持政党を持たない無党派層などからも幅広く支持を集め、2回目の当選を果たしました。
山野氏は、「率直にうれしい。3年9か月、金沢市長として取り組み、勇み足もあったが、10年後のビジョンを作って具体的な政策を進めてきた。今回当選したことによって、一定の理解は得られたと考えている。今後は政策を着実に実行していくことに尽きるし、そうしたなかで市民の信頼につなげたい」と述べました。
山野氏の任期は公職選挙法の規定で1期目の残り期間の12月9日までとなり、それまでに再び市長選挙が行われることになります。