民主新執行部 野党連携が課題

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民主党の海江田代表は16日、岡田代表代行や枝野幹事長らを新たに起用した新執行部を発足させました。
今後、次の衆議院選挙に向けて野党間の候補者調整を進めるなど、自民・公明両党に対抗できる枠組み作りを急ぎたい考えですが、ほかの野党には選挙協力に否定的な声もあり、どこまで連携が進むかは見通せない状況です。

民主党は16日のの両院議員総会で、代表代行に岡田前副総理、幹事長に枝野元官房長官らを起用する人事案を承認し、新執行部が正式に発足しました。
海江田代表は記者会見で、「国民生活と党の再生に向けた再生加速の人事だ」と述べ、挙党態勢で党勢の回復を図る考えを示しました。
今回の執行部人事について、党内では、海江田氏と距離を置いていた議員からも、「バランスの取れた重厚な布陣だ」などと評価する声が出ている一方、中堅・若手議員からは、「顔ぶれではなく、党勢の立て直しに何を打ち出すかが問われている」などといった指摘も出ています。
海江田氏は、政府が今月29日に召集する方針の臨時国会での論戦などを通じて、安倍政権への攻勢を強めるとともに、次の衆議院選挙に向けて岡田氏が中心となって野党間の候補者調整を進めるなど、自民・公明両党に対抗できる枠組み作りを急ぎたい考えで、岡田氏も各党との協議を積極的に進める考えを示しました。
ただ、党内には、「選挙協力にとどまらず、野党再編に向けてかじを切るべきだ」という意見があるほか、野党のうち、今月21日に発足する「維新の党」の幹部などからは、「野党再編を前提としない選挙協力は受け入れられない」などと、民主党との選挙協力に否定的な声も出ていて、どこまで連携が進むかは見通せない状況です。