都議会政務活動費、95%使用 「会費」は6割増

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 東京都議会の2013年度の政務活動費が6日公開され、交付総額8億8260万円の95%にあたる8億4029万円が使われていたことが分かった。飲食を伴う会合への支出に批判がある「会費」は約2千万円で前年度より6割増えた。

 都議会は定数127。政務活動費は議員の調査研究のため、議員報酬とは別に1人あたり月60万円が各会派に支給される。

 会派別の交付総額に対する利用率は自民97%、共産95%、公明85%。前年度より3〜5ポイント下がり、公明は「疑われそうなものは請求しないようにしている」とする。民主、ネット、深呼吸の3会派は全額使い切った。民主は「適正に使い、結果として交付額いっぱいになった」と話す。

 使途別では、広報紙発行費が3億1364万円(37%)で最多。人件費が2億7769万円(33%)、事務所費6870万円(8%)と続いた。会費は2023万円(2%)、会議費は534万円(0・6%)だった。

 会費は前年度の1255万円から増えた。13年6月に都議選があり、12年度は自民と公明が「選挙活動との線引きが難しい」として新年会への支出を制限したが、都議選後は「新年会などにフルに使った」(複数の都議)という。

 会費は、業界団体のパーティーや意見交換会などにあてられ、なかには飲食を伴う会合に1万円を支出する事例も複数あった。会議費では弁当代に約2千円を支出する例もあった。(前田大輔