集団的自衛権 与党調整は今週山場へ

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集団的自衛権などを巡る与党協議は、自民党が今週中にも合意したいとしている一方、公明党執行部は、23日に党所属議員だけで会合を開くなど、丁寧に意見集約を図ることにしていて、今週、合意に向けた調整が山場を迎えます。

集団的自衛権などを巡り、自民・公明両党は、先週、安倍総理大臣と公明党の山口代表が、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更の閣議決定に向けて、国会閉会後も合意を目指すことで一致し、これを受けて精力的に協議を行うことにしています。
自民党は、24日に開かれる9回目の与党協議で、政府から閣議決定案の修正版の提示を受けたうえで協議を加速させたいとしています。
さらに自民党は、前回の与党協議で提案した、集団安全保障措置としての武力行使も可能にすることを閣議決定案に盛り込むことは見送り、集団的自衛権の行使容認を巡る合意を優先させる考えで、今週中にも公明党と合意したいとしています。
一方、公明党執行部は、集団的自衛権の行使は、日本の防衛のために必要な場合に絞り込み、極めて限定的に容認する考えで、来月5日の党の全国代表者会議の前までには結論を出すべきだという声も出ています。
ただ党内には、中堅若手や参議院議員を中心に、集団的自衛権の行使そのものに慎重な意見が根強いことを踏まえ、23日に党所属議員だけで会合を開き、1人1人から考えを聞くなど丁寧に意見集約を図ることにしていて、与党協議は、今週、合意に向けた調整が山場を迎えます。