NHK予算案、衆院で承認 6党は籾井会長発言で反対

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 NHKの2014年度予算案が27日の衆院本会議で、自民、公明両与党とみんなの党の賛成多数で承認された。野党のうち民主、維新、結い、共産、生活、社民の6党は籾井勝人会長の従軍慰安婦問題をめぐる発言などを問題視し、反対した。与党は参院でも月内に承認を得る方針。

 NHKは国民から受信料を徴収して番組を制作・放送する公共性から、予算案は全会一致での承認が原則。この原則が崩れるのは06年度以来、8年ぶり。

 本会議に先立つ総務委員会の採決では、NHKに対し、役員の言動に国民の厳しい批判が寄せられていることに鑑み、信頼の回復に努める▽自律性、不偏不党性を確保し、国民各層の中で意見が対立している問題について、できるだけ多くの角度から論点を明らかにするなど正確かつ公平な報道に努める――などを求める付帯決議が採択された。