尖閣問題・保守化…島の空気変わる中、石垣市長選告示

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 沖縄県石垣市の市長選が23日、告示された。市の一部である尖閣諸島が国有化されて初の市長選。自民、公明が推薦する現職の中山義隆氏(46)と、前職の大浜長照氏(66)=いずれも無所属=が立候補し、前回と同じ顔合わせとなった。

 尖閣について、中山氏は一時、東京都に共同購入を持ちかけ、国有化も評価する。南西諸島の防衛強化を計画する政府・自民党の全面的な支援を受ける。過去4期つとめた大浜氏は共同購入を目指した経緯を「軍事的緊張を持ち込んだ」と批判し、防衛強化にも慎重姿勢を示している。3月2日投開票される。

 ■保守化・日中対立、尖閣の緊張反映

 愛国、国防、領土――。石垣島でここ数年、そんな言葉が公然と飛び交うようになった。「世代交代による保守化」と「尖閣をめぐる日中対立」が共鳴し、島の空気が変わってきた。