都知事選 田母神氏が立候補を表明

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猪瀬前知事の辞職にともない来月投票が行われる東京都知事選挙に、航空自衛隊の元航空幕僚長の田母神俊雄氏が無所属で立候補することを表明しました。
東京都知事選挙にはこれまでに、共産党と社民党が推薦する日弁連=日本弁護士連合会元会長の宇都宮健児氏が立候補を表明しています。

田母神氏は7日午後、東京・千代田区で記者会見し、「オリンピックを控え、大震災が起きるかもしれないと言われるなかで、自衛隊を中心とした都民の救助態勢を作り上げ、安全安心に生きることができる都市にするために精いっぱい努力したい」と述べ、来月投票が行われる東京都知事選挙に無所属で立候補することを表明しました。
そのうえで田母神氏は、老朽化した橋や道路、それに学校などの耐震化を図るなどして首都直下地震に備えていくほか、すべての都民が東京や日本に自信と誇りが持てるようにする教育に取り組みたいという考えを示しました。
田母神氏は65歳。
防衛大学校を卒業して航空自衛隊に入隊し、航空総隊の司令官などを経て、平成19年に航空自衛隊トップの航空幕僚長に就任しましたが、先の大戦について政府見解と異なる論文を発表したとして、翌年更迭されました。
田母神氏に対しては、日本維新の会共同代表の石原元知事が会見に同席し、個人的に支援していく考えを示しました。
一方で日本維新の会は、特定の候補者を支援せず自主投票とする方針を決めました。
一方、自民党は東京都連の幹部が7日夜も対応を協議する予定で、立候補を打診する対象を絞り込むなどして、今週中にも支援する候補者を決めたいとしています。
また民主党は、7日、東京都連に所属する国会議員などが対応を協議し、都連の会長を務める松原国会対策委員長に候補者の選考を一任することを決めました。
さらに公明党は、自民党の検討状況も見極めながら対応を決めることにしています。
東京都知事選挙は今月23日に告示され、来月9日に投票が行われます。