小渕氏、辞任は不可避の情勢 きょう首相と面会

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 小渕優子経済産業相の後援会などをめぐり、会員向けに開いた観劇会の収支が食い違っている問題で、安倍晋三首相は20日に小渕氏に会って報告を受け、小渕氏の進退について最終判断する見通しだ。政府・与党内からも早期に辞任すべきだとの声が出ていることに加え、民主党は小渕氏への不信任決議案提出の検討を始めており、辞任は避けられない情勢となっている。

 野党は20日にある衆院地方創生特別委員会に小渕氏の出席を求める予定で、その場で野党の追及を受けることは必至だ。閣僚の一人は「委員会でめちゃくちゃになってから辞めるよりは、先に辞めた方が良い」と早期辞任を求める。さらに野党が不信任案を出す事態になれば、国会審議に影響が出る。小渕氏も周辺に「内閣に迷惑をかけている」と漏らしており、安倍政権へのダメージを最小限に抑える決着を探っているとみられる。

 与野党からも小渕氏の進退をめぐる発言が続いている。公明党井上義久幹事長は19日の青森市での演説で、「早く調査して発表し、出処進退を明らかにすることが、政治に対する国民の信頼を取り戻すためには必要だと思っている」と発言。民主党枝野幸男幹事長も同日、高松市で、「もし国民が納得できる説明ができなければ、できるだけ早くけじめをつけた方が良い」と記者団に述べ、早期決着を求めた。