自民 役員人事を安倍首相に一任

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自民党は役員会と総務会を相次いで開き、3日の内閣改造と合わせて行われる党役員人事について、自民党総裁である安倍総理大臣に一任することを決めました。

安倍総理大臣は3日、自民党の役員人事を内閣改造と合わせて行うことにしていて、これを前に自民党は2日午前、役員会や総務会などを相次いで開きました。
役員会で安倍総理大臣はこれまでの政権運営について、「総理・総裁に就任して以来、さまざまな改革を実行し、予想以上の成果を収めることができた」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は「人心を一新し、日本を取り戻す戦いの第2章に臨むため、内閣改造と併せて党役員についても人事を刷新する。この際、私に一任をお願いしたい」と述べ、役員会として人事を安倍総理大臣に一任することを決め、続いて開かれた総務会でも同様の手続きが取られました。
安倍総理大臣は役員会のあと、党本部で高村副総裁、石破氏、細田幹事長代行とそれぞれ個別に会談し、人事を巡って意見を交わしたものとみられます。
石破氏は記者会見で、「これまで幹事長として政権を奪還するための衆議院選挙などで勝利し、安定した政権基盤ができたことが一番、印象に残った。新しい幹事長には来年春の統一地方選挙などに向けて国民が信頼し共感してくれる自民党を作るという道半ばの事業を完成に近づけて頂きたい」と述べました。
安倍総理大臣は党の役員人事を巡って、これまでに総務会長に二階衆議院予算委員長を、政務調査会長に稲田行政改革担当大臣を起用する方針を固めており、焦点の石破幹事長の後任人事について慎重に人選を進めているものとみられます。
安倍総理大臣は3日午前中に党役員人事を行ったあと、午後に公明党の山口代表と会談したうえで組閣本部を設置し、夕方にも第2次安倍改造内閣が発足する見通しです。

官房長官「地方創世相は指導力ある人を」

官房長官は閣議のあとの記者会見で、3日行われる内閣改造に関連して、第2次安倍内閣が発足して以降、1人の閣僚も代わることなく600日余りが経過し、戦後の最長記録となっていることについて、「日本経済再生、東日本大震災からの復興、そして危機管理の徹底という3本柱に、『それぞれ所管大臣になったつもりであたるように』という安倍総理大臣の指示の下、ひたむきに走り続けてきたことに尽きる」と述べました。
そのうえで菅官房長官は、3日の内閣改造で、新たに「地方創生」を担当する大臣が設けられることについて、「国と地方が一体となって、人口減少、東京一極集中を排除することに全力で取り組んでいきたい。担当大臣には、『地方政策を束ねる指導力のある方』というのは、当然、安倍総理大臣の念頭にあると思う」と述べました。