原子力協定、民主・増子輝彦氏が棄権 党役職など解任

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 トルコとアラブ首長国連邦(UAE)への原発輸出を可能にする原子力協定が18日、参院本会議で採決され、自民、民主、公明の賛成多数で承認された。みんな、共産、維新、結い、社民、生活は反対した。協定は夏にも発効する。

 民主党は賛成を決めた党の方針に反し、福島県選出の増子輝彦氏が議場の投票ボタンを押さずに棄権。増子氏は「原発は輸出すべきでない。反対の意思を込めて棄権した」と説明した。採決前に党参院政審会長の辞職願を会派に出したが、党は政審会長と参院東日本大震災復興特別委員会理事を解任した。採決を欠席した徳永エリ氏、有田芳生氏については不問とした。

 党内で賛否が割れ、衆院採決では2人が退席、菅直人元首相ら3人が届けを出さずに欠席した。参院でも棄権や欠席が相次ぐとの予想もあったが、榛葉賀津也参院国対委員長は採決後の会見で「最後まで悩んだ人もいたが、党のガバナンスが大事だということで賛成してくれた」と述べた。